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堺市東区 K様邸 外壁塗装 窯業系サイディングの外壁塗装事例 前半
大雨の時などに雨漏りがしてきます。 壁の目地の部分にひび割れがあるけど、これが原因でしょうか?見て欲しい。とのご要望でした。 |
施工事例データ
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水道の水漏れの時もお願いしました。 丁寧に説明してくれるし、お店に行くといつでもおられるので安心です。 |
雨漏りがしてくるとの事で、今回おうかがいしました。 どこにでも立っているような窯業系サイディングの家です。 |
雨漏りがしてくる外側の壁です。 目地にお施主様がご自分でコーキングされたそうです。 頑張って塗られていますが、2階の下までが限界ですね。 |
サッシの上側を撮影しました。 怪しい割れ目がそこらじゅうに見えます。 壁内に水は完全に入っていますね。 ただ、壁内部には防水シートが貼ってありますので、通常すぐには雨漏りしません。 |
コーキングは下地をしっかり整えてから塗らないと、すぐにはがれて来ます。 変成シリコーンノンブリードをコーキング材として使うようにしてください。 理由は後ほど解説していきます。 |
コーキングの可塑化がかなり進んでいます。 15年くらいは経つでしょうか。 ひび割れし出すと壁内に水が入りだします。 |
3階建ての大きなお宅です。 立地上、ちょうど北側に風がよく当たる事がわかりました。 堺市の場合、台風の時に北側から雨漏りするケースが多いです。 |
1-2日目(工程上の日数です) 外壁塗装足場の下準備~足場架けの様子です。 |
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足場を架ける前に、物置や車の移動など、下準備をしておきます。 倉庫の移動や、トイレ、近隣の方への挨拶など、現場の職人さん達が、気持ちよく仕事が出来る様にフォローするのも施工管理の役割です。 |
足場屋職人(鳶)さんは足場を架ける専門家です。 夏の暑い時は単管が熱くて持てない位になりますが、一生懸命組み立ててくれます。 ケガだけはない様に、気を付ける指導をしています。 いつもありがとうございます。 |
綺麗に組みあがりました。 この後、塗装工事がし易いように足場が組み上がっているか、実際に登ってチェックしていきます。 少し修正したり、足場を作りなおしたりします。 |
屋根の塗装工事がし易い様に、突き出して足場シートを張ってもらったので、風が屋根の上をまともに吹き抜けます。 風が強い時は特に気を遣います。 今回も途中、僕も3階まで登ってシートをたたむ事がありました。 |
3日目(工程上の日数です) 屋根、外壁高圧洗浄~下地調整の様子 |
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お施主様の屋根はカラーベストでした。平たいセメント製の瓦です。 エンジン式高圧洗浄機で丁寧にコケや泥汚れを落としていきます。 面積の広い現場だと、丸一日かかります。 |
高圧洗浄後、屋根の下地が見えてきました。 カラーベストは、外壁よりも弱い素材で、屋根の端に乗ると割れやすいので、気を付けてきっちりと調べていきます。 |
パソコンの画面では見えにくいですが、クラックを何か所か見つけました。 先にこのひび割れなどを見つけて補修していきます。 細い割れは、塗料で埋まってしまいます。 |
屋根の谷もガルバリウム鋼板(鉄とアルミの合金)の塗装が劣化して、白くなっています。 基本的には錆びない素材なので、ファインウレタンU塗装をしていく事にしました。 |
屋根の棟の部分もアンテナのもらい錆が付いています。見た目にも美しくないですし、本来錆びないガルバリウム鋼板が錆びて来ています。 棟は痛むと一番雨漏りの原因になります。 気を付けて処理する事にしています。 |
屋根は建物の中で一番紫外線を受け、過酷な環境になる所です。 よって、外壁以上にしっかりと下地の調整をする必要があります。 結果、仕上げ材の密着力を高める事になります。 |
窯業サイディングの角が割れています。目地のコーキングで何とか持っている状態です。 下地は防水シートが貼ってあるので、破れていない限り、中に水ははいりませんが、シートの寿命が短いため、非常に厳しい状態です。 |
庇(ひさし)の上の目地部分です。 白く見えるのは、コーキングを2面接着する為に充てんしたバックアップ材です。 完全にコーキングが破断しています。 これも打ち替えする必要があります。 |
2種類のサイディングの目地接合部分が、上から下まで割れています。 これはそれぞれのサイディングの劣化の進み具合が違うため、目地に無理が生じている為です。 |
釘を何回も打っている跡が何か所もありました。 ぶかぶか浮いていたので、すべてビスで留めて、しっかりと下地に固定しました。 ここは2階と3階の壁。足場がないと気づかない所です。 新築時からこのようになっている所も多々あります。 |
4・5日目(工程上の日数です) 下地シーラー塗装~上塗り仕上げの様子 |
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カラーベストには2液性エポキシ樹脂のファイン浸透シーラーを塗布しました。 ターペン可溶性で臭いも少なく、吸い込みの激しい所でも強力に下地を作ります。 上塗り材を密着させます。 |
まずは刷毛で隅々まで塗り、吸い込ませます。 その後、ローラーでさらに吸い込みが収まるまで塗り込んでいきます。 |
棟の鉄板部分で反り返っている所や、補修箇所を変性POSシールや、ステンレス釘などで修繕しておきます。 | 屋根の隅々までチェックしていきます。 誰も目につかない所ですが、ちょっとした手間が仕上げの美しさと強さにつながります。 |
釘が抜けています。 これは下地の材木が経年劣化で縮む事で起こります。 古い屋根の場合、この現象が多くみられます。 このまま放置しておくと、水が隙間から入り、中の材木を腐らせて、雨漏りの原因になります。 |
釘を打ち替えた後、変成シリコーンで頭をつぶしておきます。これで大丈夫です。 この様な手間の掛かる作業は、普通の職人さんはしないです。見えないからです。 価格だけではわからない所がこういう事です。 |
指で指示したサイディングの割れも、しっかりと変成シリコーンでコーキング補修してくれています。 これでシーラーを塗れば下地処理は完璧です。 |
カラーベストはファインシリコンベストを塗っていきました。 これもまずは刷毛で、屋根の隅々を先に塗っていきます。 |
屋根の笠木や棟の鉄部はファインウレタンUを刷毛で塗装していきます。 手間が掛かりますが、これが一番隅々まできっちり塗れます。 |
もらい錆が付いていた棟や、アンテナもしっかり塗っています。 これで安心ですね。 |
ファインシリコンベストの上塗りを撮影しています。 吸い込みが止まっているので、ネタがしっかり乗っていくのがわかります。 |
仕上がりました。美しいです。強力な撥水効果が出ています。 |
谷の部分も美しく仕上がりました。 隅々までしっかり塗り込んでいます。 塗料は艶がある方が水はじきも良いので、艶消しはあまりおすすめしていません。 |
雨樋の中の吊り金具までしっかり塗っています。 下からは全く見えないですが、錆びていたので一個一個塗りました。いい仕事しています。 |
6・7・8日目(工程上の日数です) サイディングの目地・コーキング打ち替え作業の様子 |
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屋根の塗装も終わり、次は外壁の補修作業に入っていきます。 まず、サイディングを繋げているコーキングした目地材を丁寧にすべて切り取っていく作業に入ります。 |
上から下まですべて切り取っていく根気のいる作業が続きます。 写真では一瞬みたいですが、実際は2日間かかって剥がしました。 |
やはり亀裂の入っていたコーナー部分は、コーキングを外すと取れてしまいました。 壁の中の構造がわかります。 ステンレス製の細長いビスで補修を行いました。 |
サッシ周りも綺麗に剥ぎ取り、マスキングテープで養生していく作業に入ります。 何気に見てると気づきませんが、テープのコーナーの処理でクルンと巻くのは、専門職ならではの技術です。 |
配管回りも綺麗にマスキングされていたので、撮影しました。 剥がす際、一筆書きで剥がせるように計算されてマスキングしています。 下地目地にSRシール専用プライマーを入念に塗り込んで、シリコンの密着性を増すようにしておきます。 |
サンライズMSIの塗装用シーリング材 1成分形変成シリコーン系 LM(低モジュラス)型 ノンブリードタイプ SRシール NB50を使用しました。 ・LM(低モジュラス)型とは、壁の伸縮に対して追従性が高いという事です。 目地の動きが大きい箇所は低モジュラス品を使うようにしています。 |
どんどんコーキングを打ち込んでいきます。 ここで注意なのですが、サッシの周囲にコーキングを打ち込む際、必ず水の逃げ道を作っておく事が重要です。 |
・ブリード現象とは、シーリング材の中に含まれる可塑剤(柔らかくする成分)が表面ににじみ出し、黒ずんだり、べたついて来たりする現象をいいます。 つまり、それを抑えた(ノンNB)商品という事です。 |
たっぷりと肉厚のコーキングが打ち込まれています。 コーキングは紫外線によって、肉痩せが出ますので、しっかり打ち込み、押さえて置く事が重要です。 |
左手にはコーキングヘラを持って、打ち込んだ余りのコーキングを押え取っていきます。 簡単そうに見えますが、プロでないとそこらじゅうベタベタにしてしまいます。 |