【トイレリフォームで失敗しない】組み合わせトイレと一体型トイレの違いと選び方のポイント
- リフォームコラム
トイレのリフォームの出来は、住まいの快適性を大きく左右します。
毎日使う場所だからこそ、後悔のないように慎重に選びたいとお考えの方は多いのではないでしょうか。
トイレは組み合わせトイレと一体型トイレという2つの主要なタイプがあります。
組み合わせトイレは初期費用やメンテナンス費用を抑えられる、一体型トイレはスッキリとしたデザインでお手入れが楽といった特長があります。
こちらの記事では、それぞれのメリット・デメリット、そして選ぶ際のポイントについて詳しくご紹介します。
ぜひ参考にされてください。
目次
組み合わせトイレと一体型トイレの違い
トイレリフォームを検討する際、まず確認することは、現在のトイレのタイプです。
トイレには主に組み合わせトイレと一体型トイレというタイプに分かれていて、それぞれ構造や機能・価格帯が異なります。
リフォームで本体を交換する際は、同様のタイプに変更するかで金額などが変わってきます。
ここでは、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
組み合わせトイレ
組み合わせトイレは、便器(ボウル部分)、タンク、便座(ウォシュレット含む)の3つの部品が独立しているタイプのトイレです。
日本では最も普及している一般的な形式で、セパレート型とも呼ばれます。
組み合わせトイレのメリット
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●価格帯が比較的安価
シンプルな構造の製品が多く、一体型トイレに比べて本体価格が抑えられています。初期費用を重視する方におすすめです。
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●修理・交換が容易
各部品が独立しているため、故障した場合に壊れた部品だけを交換できるのが大きなメリットです。
例えば、便座の機能部分(ウォシュレット)だけが故障しても、便器やタンクはそのままで交換できます。
これにより、修理費用や交換時のコストを抑えやすくなります。
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●豊富な選択肢
便器、タンク、便座をそれぞれ異なるメーカーやグレードから選ぶことが可能です。
例えば、特定のメーカーの節水型便器に、別のメーカーの高性能なウォシュレット付き便座を組み合わせるといった自由なカスタマイズが可能です。
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●シンプルなデザイン
特にタンク付きの場合、デザインはシンプルで保守的ですが、それがかえってどんな内装にも馴染みやすいという利点にもなります。
組み合わせトイレのデメリット
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●清掃の手間
便器とタンクの間にわずかな隙間があるためホコリが溜まりやすく、また、便座の着脱部も清掃が必要で、一体型に比べると掃除の手間がやや多くなります。
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●設置スペース
タンクがある分奥行きが必要となり、設置スペースが一体型より大きくなる傾向があります。
特に狭いトイレ空間では、圧迫感を感じる原因になることもあります。
一体型トイレ
一体型トイレは、便器と便座(温水洗浄機能付き)、そして機能部(水を流すための機構など)が一体となっているタイプのトイレです。
タンクの有無は製品によりますが、ロータンク型やタンクレス型といった様々なバリエーションがあり、総じてデザイン性が高く多機能なのが特徴です。
一体型トイレのメリット
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●デザイン性と省スペース
全体的に継ぎ目が少なく、非常にスッキリとしたデザインが特徴です。特にタンクレスモデルは、圧倒的な省スペース化を実現し、トイレ空間を広く使えます。
空間にゆとりが生まれ、内装デザインの自由度も高まります。
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●清掃性の向上
凹凸や隙間が少ないため、ホコリや汚れが溜まりにくく、日頃の掃除が非常に楽になります。
最近の製品は、便器のフチをなくしたり、特殊な防汚加工を施したりしており、さらに清掃性が向上しています。
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●高機能の充実
自動開閉、オート洗浄、脱臭機能、さらには便器内を自動で除菌する機能など、最新の便利な機能が標準装備されている製品が多いです。
より快適なトイレ時間を過ごしたい方に最適です。
一体型トイレのデメリット
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●本体価格が高め
多機能でデザイン性も高いため、組み合わせトイレに比べると本体価格が高くなる傾向があります。
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●修理・交換の費用
便座と機能部が一体化しているため、ウォシュレット部分が故障した場合でも、便座全体、あるいは機能部全体を交換する必要が出てくることが多く、修理費用が高額になりやすいという側面があります。
部品単体での交換が難しい場合もあります。
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●水圧の制限(タンクレスの場合)
特にタンクレスタイプの場合、水を流すために水道の水圧が一定以上必要となる製品があります。
マンションの上層階や一戸建ての2階など、水圧が弱い場所では設置できない場合があるため、事前に業者に確認が必要です。
ただし、最近では水圧に左右されにくい加圧ポンプ内蔵型なども登場しています。
失敗しない、組み合わせトイレと一体型トイレの選び方
予算とメンテナンス性
初期費用重視なら組み合わせトイレのシンプルなモデルが最も安価です。本体価格を抑えたい場合はこちらを選びましょう。
組み合わせトイレは便座のみの交換など、部分的な修理・交換ができるため、長期的なメンテナンス費用を抑えたい場合も有利です。
快適性と機能性を重視する場合は、一体型トイレ(特にタンクレス)は高価ですが、多機能でデザイン性が高く、長期的に見て満足度が高い傾向にあります。
日々の掃除の手間を減らしたい場合は、凹凸が少なく、防汚加工が施されている一体型トイレが圧倒的に優れています。
清掃にかかる時間や労力も立派なランニングコストと考えると良いでしょう。
ただし、故障時の修理費は高めになることに注意が必要です。
設置場所の広さ
トイレを設置する空間の広さや、配管の位置、給水方式は、選べるトイレの種類を左右する重要な要素です。
トイレ空間が狭い場合は、奥行きが短く、スッキリとしたデザインのタンクレス一体型トイレがおすすめです。
空間にゆとりが生まれ、立ち座りや方向転換が楽になる場合があります。
空間に余裕がある場合は特に制約はありませんが、空間に合わせたデザインを選ぶと良いでしょう。
組み合わせトイレでも、デザイン性の高いタンクを選ぶことで、個性を出すことができます。
一体型トイレをご検討中の方は水圧の確認を忘れず
水圧に関しては、特にタンクレス一体型トイレを選びたい場合は、必ず設置場所の水圧がメーカーの定める基準を満たしているか確認が必要です。
リフォーム業者に現地調査を依頼し、適切なアドバイスを受けましょう。
水圧が不足している場合は、加圧ポンプ内蔵型を選ぶか、組み合わせトイレを検討する必要があります。
また、既存の排水管の位置(排水芯)は、新しい便器の機種によって適合するものが異なります。
現状の排水芯に合わせた便器を選ぶか、リフォームで排水管の位置をずらす工事(費用と手間がかかります)が必要になるかを確認しましょう。
内装リフォームの同時施工がおすすめ
トイレ本体の交換工事の際、床や壁の内装リフォームも一緒に行うと費用や手間の削減ができます。
仕上がりの美しさと清潔感
古いトイレを撤去した際、以前の便器の設置跡や配管の痕などが床に残っていることがほとんどです。
新しい便器が以前より小さい場合や、形状が変わる場合は、跡が隠れずに見えてしまうことがあります。
内装リフォームを同時に行えば、床や壁を全て新しく張り替えるため、設置跡を気にすることなく、統一感のある新築のような美しい仕上がりになります。
また、新しいトイレのデザインや色味に合わせて内装材を選べるため、空間全体の統一感やデザイン性を高めることができます。
費用と時間の節約
トイレの着脱作業や養生(工事中の保護作業)、現場管理費など、共通でかかる費用を一度の工事でまとめることができるため、トータルコストを抑えることができます。
特に、内装業者と設備業者が別々になる手間やマージンも削減できる可能性があります。
また、それぞれを別々のタイミングで行うよりも、効率的に作業を進められるため、工期が短くなります。トイレが使えない期間を最小限に抑えられるでしょう。
床材選びのポイント
トイレの内装材は見た目の美しさだけでなく、機能性を重視して選びましょう。床の素材はクッションフロア(CF)やフロアタイルがおすすめです。
これらの素材は水濡れに強く、サッと拭き取るだけで汚れが落ちるため、トイレの床材として非常に優れています。
無垢材などの木材は水やアンモニアが染み込みやすく、カビや腐食の原因になるため、トイレの床材としては推奨できません。
壁材(クロス)選びのポイント
壁は防汚機能、消臭機能、抗菌機能が付加されたビニールクロスを選ぶと、快適性が向上します。特に消臭機能は、トイレ空間の快適さを保つ上で非常に有効です。
また、トイレは狭い空間なので、明るい色を選ぶと広く感じられます。
アクセントクロスとして一面だけを柄物や濃い色にすると、空間に奥行きと個性を出すことができます。
トイレリフォームにおける、組み合わせトイレと一体型トイレの違いやそれぞれの特徴をご紹介しました。いかがでしたでしょうか。
リフォーム時はご予算だけでなく、交換後の使い勝手やメンテナンス性・ランニングコストなども含めて検討しましょう。
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